西日本電信電話株式会社
ワークプレイス構築
企画支援 / 設計・デザイン
WORK PLACE
29,900㎡/9,060坪
クリエイティブな発想を促すために、「10の働き方」が選択できる場を
NTT西日本様が、本社移転を契機として大阪の京橋に建設された新オフィスビル「NTT WEST i-CAMPUS」。同ビル内のワークプレイス構築を、概念設計の段階から担当しました。ニューノーマル時代に対応した、共創を加速させる新たな働き方が実現されるワークシーンを目指し、そこに備わるべき機能を計画しています。
CONCEPT
コンセプトとした「ICT」は一般に情報通信技術の略称ですが、ここではInteraction(相互作用)、Creation(創造)、Transformation(変革)の頭文字から生まれた造語として、クリエイティブな発想を促す働き方を表します。同時に、お客様が顕在・潜在的に求めるワークスタイルを仮説立てて「10の働き方」に分類しました。これは事前に収集された情報を基に、それらを因数分解・整理し導き出したものです。
PLANING
レイアウトに求められたのは、組織変更にも柔軟に対応できる統一性を持ったユニバーサルな機能と、その一方でフロア毎のオリジナリティという、ふたつのバランスでした。そこで各フロアの空間体験や居心地に違いを生むことで、「10の働き方」をワーカーが自律的に選択し自然と導かれるよう設計。同時に、新たな気付き、アイデア、接点が生まれることによるワクワク感を大切に考えました。
DESIGN
デザイン面においても「10の働き方」に自然と導かれる空間とすることが前提でした。それぞれの働き方に象徴する色を紐付け、デザインに組み込むことで、ワーカーが働き方から働く場所を直感的に選択できるようにしました。その上で「ガーデン」「リビング」「ガレージ」という3つのデザイン軸を設定。アイデアが出やすいリラックスした状態を保ち、自宅にいるような安心感と居心地を得ながら働いたり、コミュニケーションが取れる場を目指しました。
ほっと癒される居心地の良い時間を過ごしてもらえるよう、心と身体に響くデザインを意識した食堂フロア。他フロアとは差別化した意匠を施すことで、ワーカーの誘導を促します。
建物の特性を活かし、無柱大空間によるフロア内及び、内階段の設置によるフロア間の移動誘発をプランの特徴としました。部署間コミュニケーションの促進のために、平面的なスペースの関係性だけでなく、縦方向の関係性も意識しました。
LAUNCH
プロジェクトを振り返ると、NTTファシリティーズ様が事前に収集されたアンケートやワークショップによる情報を基に、クライアントのABWを促進する「10の働き方」を定義できたことがブレークスルーになりました。ここを起点に、「ICT」というコンセプトに沿ったプランやデザインが進められ、自律的に働けるワークプレイスが整備できたと思います。
PROJECT FLOW
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要件整理
事前に収集された情報を、因数分解・整理し、キーワードの抽出、グルーピングなどから、 目指すべきワークビジョン(10の働き方)を導き出しました。
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概念設計
ワークビジョンを基に、必要なワークシーンを生み出す具体策をプロジェクトメンバー内でディスカッションし、必要なファンクション(スペース・家具・運用・テクノロジー)を計画しました。
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基本計画
執務や食堂など各エリアに10の働き方をレイアウト。フロア内及びフロア間の関係性から、平面と縦の移動誘発を意識して計画しました。
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環境構築
PM会社主導のもと、実施設計から環境構築まで円滑に行われました。
PROJECT DATA
Client: 西日本電信電話株式会社
Project: NTT WEST i -CAMPUS
Business: ワークプレイス構築
Role: 企画支援 / 設計・デザイン
Size: 29,900㎡/9,060坪
Location: 大阪府大阪市
Category: 地域電気通信業
CREDIT
- 企画
株式会社フロンティアコンサルティング / 株式会社NTTファシリティーズ
- プロジェクトマネジメント
株式会社NTTファシリティーズ
- 設計・デザイン
株式会社フロンティアコンサルティング / 株式会社NTTファシリティーズ
- 施工
株式会社竹中工務店
- 撮影
朴の木写真室
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