V I E W

クリエイト神戸「共有部リニューアル、賃貸事務所コンバージョン、及びWORKING SWITCH ELK × SYNTH KOBE出店」プロジェクト

ビルリニューアル事業

プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン / 施工

BUILDING RENEWAL

2,280㎡ / 690坪

歴史と地域性が融合する空間から生まれる、多彩なワークステージ

関電不動産開発株式会社様が所有するビルにて、一部区画の賃貸事務所利用へのコンバージョン、ビル内共有部およびお客様が運営するシェアオフィス「WORKING SWITCH ELK × SYNTH KOBE(ワーキング スイッチ エルク シンス コウベ)」(以下、ELK)」のデザインを担当しました。ELKでは、市場調査に基づき少人数向けの個室を充実させ、個人事業主やスタートアップ企業のニーズに対応。既存建築の歴史と地域性を尊重し、温もりと洗練さが調和したデザインでビルを刷新しました。

CONCEPT

既存建築と地域性を反映したリニューアルプランにより、一貫性のある空間構築を意識しました。シェアオフィスでは「One stage」をコンセプトに、空間全体を全ての利用者共有のワークステージとして捉え、様々な企業に所属するワーカーが共に働く姿を具現化しました。

PLANING

シェアオフィス中央には、利用者のコミュニケーションを活性化するオープンラウンジを配置し、回遊性のある動線計画を実現。レイアウトは、利用者が生み出すさまざまなワークシーンを想定して設計され、異なるスタイルのシーティングを効果的に配置しています。また、市場調査に基づいて個室を充実させ、ソロワーカーの快適性を重視した空間の提供を目指しました。

DESIGN

旧居留地の特徴を反映したブラウンの色調や石材を基調とし、共用廊下のエントランス壁面のデザインは、みなとみらい神戸を連想させるブルーと曲線を融合させました。お客様のサステナビリティへの取り組みに沿って、仕上げ材にはリサイクル素材を一部用い、随所にバイオフィリックデザインを採用。ビルの建築的特徴と歴史を尊重しつつ、温かみと洗練さを兼ね備えたデザインとしました。

周辺環境との調和を図りながら、既存建築の風格を引き立たせ、温かみと洗練さを兼ね備えたデザインに仕上げました。

自然光と植栽の調和が心地よいアトリウムは、屋外とゆるやかにつながり、訪れる人々に安らぎをもたらします。

2階のホールには、1999年から2022年まで関西電力株式会社様がクリエイト神戸で運営していた「神戸らんぷミュージアム」を偲ばせる展示があり、ビルの歴史を感じさせます。

2階のエレベーターホールには、1999年から2022年まで関西電力株式会社様がクリエイト神戸で運営していた「神戸らんぷミュージアム」を偲ばせる展示があり、ビルの歴史を感じさせます。

2階のエレベーターホールには、1999年から2022年まで関西電力株式会社様がクリエイト神戸で運営していた「神戸らんぷミュージアム」を偲ばせる展示があり、ビルの歴史を感じさせます。

3階には、お客様が運営するシェアオフィス「ELK」の第2号店となる「WORKING SWITCH ELK × SYNTH KOBE(ELK KOBE)」が入居。

旧居留地の特徴を反映したブラウンの色調や石材を基調とし、みなとみらい神戸を連想させるブルーと曲線を融合させました。

シェアオフィス中央に設けたオープンラウンジ。仕事の場としてだけでなく、利用者が気軽に集まり、アイデアを交換したり、コラボレーションする場としても機能します。

お客様のサステナビリティへの取り組みに沿って、植栽を積極的に配置し、自然と調和する空間を提供しています。

お客様のサステナビリティへの取り組みに沿って、植栽を積極的に配置し、自然と調和する空間を提供しています。

さまざまなワークシーンを想定し、多様なシーティングスタイルを効果的に配置しました。

LAUNCH

ビルの設備関係からデザイン変更まで迅速に対応するため、柔軟な施工体制を整えながらプロジェクトを進行しました。地域性を活かしたデザインと、細部にまでこだわった共有スペースにより、ビル全体の付加価値を高め、周辺シェアオフィスとの差別化や入居テナントの満足度向上につなげられたと思います。

PROJECT FLOW
  • 要件整理

    賃貸事務所区画、ビル内共有部、シェアオフィスといった異なる用途から成る空間デザインを通して、ビル全体の付加価値を高めることが求められました。

  • 概念設計

    ビルの歴史を物語る「神戸らんぷミュージアム」の回想展示やサステナビリティに焦点を当て、ビルの独自性を際立たせアップデートした空間演出を目指しました。また、ELKには「One stage」という独自のコンセプトを導入し、全利用者が共有するワークステージを実現しました。

  • 基本計画

    既存建築と地域性を重視し、一貫性のある空間構築を計画。洗練されたデザインに温もりを加え、地域にも愛される建築を目指しました。ELKの計画に際しては、(周辺のシェアオフィス市場の)リサーチを通じてシェアオフィスのトレンドと需要を詳細に分析し、特に1名用個室の需要が高いことを踏まえ、少人数向け個室を充実させる方針を確立しました。

  • 実施設計

    各空間ごとに多彩な素材を組み合わせ、色調や空間全体のバランスを考慮したデザインを追求しました。

  • コスト調整

    プロジェクトの各段階でコスト調整を行い、増減項目を定例会議で詳細に確認しながら進めました。

  • 環境構築

    建築および設備に関する確認事項は、協力会社様との打ち合わせを通じて施主様にリアルタイムで情報共有し、工事を円滑に進められる体制を確立しました。

PROJECT DATA

Client: 関電不動産開発株式会社
Project: クリエイト神戸「共有部リニューアル、賃貸事務所コンバージョン、及びWORKING SWITCH ELK × SYNTH KOBE出店」プロジェクト
Business: ビルリニューアル事業
Role: プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン / 施工
Completion Date: 2024.03
Size: 2,280㎡ / 690坪
Location:兵庫県神戸市中央区京町80
Category: 賃貸ビル事業

CREDIT
企画立案

関電不動産開発株式会社

プロジェクトマネジメント

株式会社フロンティアコンサルティング

設計・デザイン

株式会社フロンティアコンサルティング

施工

株式会社フロンティアコンサルティング

撮影

朴の木写真室

LATEST WORKS