V I E W

株式会社ドーコン 本社ビル

ワークプレイス構築

企画立案 / プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン / 運用支援

WORK PLACE

16,665㎡ / 5,034坪

個人と部署の独自性を生かし、創造的な働き方を追求するワークプレイス

北海道を基盤に、総合建設コンサルタントサービスを提供する株式会社ドーコン様の新本社ビル建設において、ワークプレイス構築を担当しました。各事業部が再統合する新たな拠点として、その魅力を高めつつ、個人と部署の働きやすさを向上させ、新時代に適合する”創造的な働き方”を実現する空間をデザインしました。

CONCEPT

「歴史を継承しつつ、新時代を切り開く、創造性を刺激する」といった建築計画のコンセプトに基づき、新たな時代に適合する”創造的な働き方”の実現をプロジェクトの主軸としました。画一的な環境整備ではなく、部署ごとの独自性を考慮したアプローチを追求。従来の働き方を維持・向上させると同時に、変革的な働き方を促進するエリアを設けることで、個人の働き方と部署の特性を最大限に活かすオフィス環境を目指しました。

PLANING

低層階に来客エリアや食堂を集約することで、セキュリティを向上させつつ、社員のフロア間移動を活性化するスタッキングプランを計画しました。食堂は全社員共有の働く場としても機能し、用途に応じて什器を調整することでイベントや社内外の交流の場としても利用できます。各階のEVホールには、社員の声から導き出された"12の働き方フレーム"に基づき多目的エリアを設置。部署の特性に応じて各フロアの設えを最適化しました。これまでとこれからの働き方を維持・向上させ、偶発的なコミュニケーションや気づきが自然と生まれる空間を目指しました。

DESIGN

ワークショップやアンケートで得た社員の声をデザインに取り入れ、温かみのあるテクスチャーやカラーで一貫性のある空間を実現しました。エントランスや来客エリアには北海道産の素材を多く使用し、来客者に向けたブランディングを強化。オフィスエリアでは、造作家具を多用して新しい働き方や創造性を促す空間を構築しました。

訪問者を出迎える来客エリアは、北海道の建材や家具を主体に温かみのある空間を演出。企業アイデンティティと地域の魅力を伝える 計画となっています。

2階の食堂は、リフレッシュやワークエリアとしても機能。用途に合わせて家具を可変させることで、イベントや社内外コミュニケーションのスペースとしても活用することができます。

窓際に計画した小上がり席は、気軽な打ち合わせにも最適。カーテンによりセミプライベートな空間へ。

窓際に計画した小上がり席は、気軽な打ち合わせにも最適。カーテンによりセミプライベートな空間へ。

食堂内には多様なシーティングエリアを設置。オープンスペースでは、モニターを使ったチームミーティングも可能としました。

窓際に配置されたソロワークスペースやビッグテーブル席では、リラックスして作業が行えます。

売店の隣には、気軽に食事や休憩ができるシーティングエリアを設けました。

売店の隣には、気軽に食事や休憩ができるシーティングエリアを設けました。

対象フロアの利用者や部署が持つ経験やノウハウの交わりを期待して配置したナレッジ共有スペース。

個人利用からチーム作業まで、様々な座席を選択可能。集中作業に最適なTELブースも完備しています。

カジュアルな座席が気軽なミーティングやコミュニケーションを促進。

収納カウンターと作業カウンターをベースに計画し、オフィスと現場間の準備・帰社を快適な環境に整備しました。

ハイカウンターはソロワークに、ブース席はセミフォーマルなミーティングに最適です。

全部署のコミュニケーションHUBとなるオープンプレゼンスペース。

各階の多目的エリアの窓面には、仕事の合間に心身を休められるリフレッシュエリアを計画しました。

LAUNCH

3年半にわたるプロジェクトを通じて、お客様と組織の垣根を超え、共にゴールを目指すプロジェクトメンバーとして協力的な関係を築くことができました。個人の主体性や部署の特色を最大限に生かす空間を整えたことで、働き方の向上を促す変革意識が広がる土壌を整備できたと思います。プロジェクト完了後には、お客様から感謝と満足の声を頂き、今後、運用面でより活発な利用が増えることを期待しています。

PROJECT FLOW
  • 要件整理

    ビル建設と一体のプロジェクトであったことから、内装計画だけでなく、お客様社内の部門間調整や建築計画全体を見据えた計画、そして長期的なスケジュールの管理が必要とされました。ワークショップやアンケートを通して従来の働き方の把握や潜在的なニーズを読み取り、デザインからオフィス運用まで最適なアプローチを検討しました。

  • 概念設計

    建築計画のコンセプトを基に、新しい時代にふさわしい創造的なオフィスデザインをプロジェクトの核としました。

  • 基本計画

    10フロアにわたる多層階構造のため、スタッキングの検討を入念に行いました。各部署間の交流促進や利便性、部署ごとの独立性保持、対外的なブランディング、および空間の多用途利用など、多角的な視点から空間計画を策定しました。

  • 実施設計

    ブランディングを意識したエントランスや来客エリア、創造性を刺激する多目的エリア、部署ごとの働き方に合わせたオフィスなど、各エリアの特性に合わせて意匠計画を行いました。

  • コスト調整

    新築ビルの本体工事費用の調整と同時に、内装の意匠におけるコスト調整も実施し、チーム一丸となって意匠・設備・運用面など建物全体の品質維持に努めました。什器については入札を行い、品質と費用を管理しました。

  • 環境構築

    ビル本体の設計・工事と内装設計が並行して進行したため、綿密なスケジュール管理および納品前のチェックを最大限実施しました。現地確認を通じて、実施図面との相違や修正点を調整し、プロジェクトを円滑に完工させました。

  • 運用支援

    働き方の変革を促進するために、ナレッジ共有スペースやオープンプレゼンテーションスペースなど、新たなワークシーンを可能にするファンクションの検討及び導入を行いました。さらに、食堂の多用途利用などの計画支援、支店からの出張者が利用できる専用オフィスも整備しました。

PROJECT DATA

Client: 株式会社ドーコン
Project: 株式会社ドーコン 本社ビル
Business: ワークプレイス構築
Role: 企画立案 / プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン / 運用支援
Completion Date: 2023.11
Size: 16,665㎡ / 5034坪
Location: 北海道札幌市
Category: 建設コンサルタント

CREDIT
企画立案

株式会社ドーコン / 株式会社フロンティアコンサルティング

プロジェクトマネジメント

株式会社ドーコン / 株式会社フロンティアコンサルティング

設計・デザイン

株式会社ドーコン / 株式会社フロンティアコンサルティング

施工

株式会社フロンティアコンサルティング(特定部分内装工事/家具)

撮影

佐々木 郁也 / 長澤 力

LATEST WORKS